ワインセラーの冷却方式は大きく3つに分類されます。それぞれの特徴をご理解いただき、どの冷却方式を選ぶべきかご検討ください。

また、機種により独自の機能を備えたものもありますので、合わせてご紹介します。

ワインセラーの「冷却方式」で選ぶ

ペルチェ方式

ペルチェ素子は電気を流すことで冷却と加熱ができる半導体です。ペルチェ方式はその特性を利用して冷却を行います。
コンプレッサー方式と異なりモーターを必要としないので、振動がなく動作音も小さいので、リビングルームなどへの設置にも適しています。

ペルチェ素子そのものは、音や振動を発生させませんが、排熱用のファンが必要な為、完全に無音ではありません。
他の冷却方式と比較して冷却能力に劣るので、収納容量の小さい小型ワインセラー向けの冷却方式です。
最大で24本収納程度までのワインセラーに採用されています。

※弊社では「ペルチェ方式」のワインセラーの取扱いはございません。

コンプレッサー方式

一般的な冷蔵庫やエアコンに用いられている方式と同じ圧縮機を使用した冷却方法です。
他の方式と比べて冷却能力が高く、セラー外やセラー内の急激な温度上昇にも対応可能です。

一般的な冷蔵庫と同様に動作音や振動が生じますが、最近では静音低振動タイプも発売されています。

アンモニア吸収式

ドメティック社ワインセラーの一部機種に採用されている冷却方式です。

ペルチェ方式同様に振動が無く動作音が小さいので、リビングルームなどへの設置にもおすすめです。
冷却能力はペルチェ方式より強く、長寿命の方式と言われていますが、一般的に他の2方式よりも多くの電力を使用します。

※弊社では「アンモニア吸収式」のワインセラーの取扱いはございません。

ワインセラーの「機能」で選ぶ

ヒーター

冷却方式の違いの他に、ワインセラーの機能として大きな違いが生じるのがヒーターの有無です。

リーズナブルでお求めいやすい価格の小型ワインセラーはヒーター機能が無いものが多く、外気温がワインセラーの設定温度より低い時は、セラー内を暖めることができないため、設定温度よりセラー内の温度が低くなってしまいます。

デイリーワインの保管に用いる場合はヒーター機能が無いものでも大きな問題は無いと考えられますが、長期的にワインを熟成する用途でワインセラーの購入を検討している場合は、ヒーター機能付きのものをお選びください。

2温度帯設定

ワインセラー内部が分かれており、二つの温度帯に分けて設定が可能なタイプです。赤と白などで温度を分けて収納管理できます。

※弊社取扱の該当機種は、VINTEC(ヴァンテック)「VD154」です。

貴重なワインや大切なワインの勝手な持ち出し対策や、地震時に勝手に扉を開くのを防ぐ鍵付き機種もあります。中型以上の機種は鍵がかけられる機種が多いです。

かんたん設定ボタン

赤白スパークリング等、ワインの種類に対応したワンタッチの温度設定ボタンで、ボタンを押すだけでそれぞれに適した温度に設定することができます。

アラート機能

扉がしっかり閉まっていない時や、セラー内の温度と設定温度との差が一定以上になった時などに、警告灯や警告音でお知らせする機能です。

省エネ性能

最後に機能というわけではないですが、気になるのは電力消費量です。
同じ冷却方式であってもブランドや機種によりその電力消費量が大きく異なることもありますので、ご購入前に必ず確認してください。

まとめ

ワインセラーは冷却方式や各機能の有無によりそれぞれ個性があります。
収納本数が多く様々な機能を搭載した機種は価格が高く、反対に収納本数が少なくシンプルな機能の機種はお求めやすい価格で販売されています。

どの冷却方法が合っているか、必要な機能は何か、ワインセラー購入の際に参考にしていただければと思います。